飲む理由が作れないビール

ミネラルやポリフェノールは苦い。
この苦みは「アク」として取り除かれ、食べ物は美味しくなる。

捨てることなく「アク」も食べた方がが良いのかよいえば、
加減の問題。

さて、「 YOKOHAMA XPA 」というビールがある。
アメリカの軍人・ペリーが日本に持ち込んだとされるビールを再現したビールらしい。苦さが普通の2倍あるそうだ。
このビールは、普通のビールの約4倍のホップが使われていて、 苦味を表す数値はIBUは48。普通は、16〜25程度らしい。

ペリーが船に積んだビールは、
「長い航海や赤道付近の熱さに耐えられるように防腐効果のあるホップを大量に使用したものと推測されます」とのこと。
しかし、このビールを紹介するページに、
「うまい!」とは一言も書かれていない。
..... ?
この記事を読んで、酸っぱすぎて誰もたべないニュートンの「リンゴ」を思い出してしまった。

◆ハーブの一種であるホップは防腐効果のほかに、
華やかな香りと、爽やかな苦みをもたらす。
では、ホップの健康効果はどんなものか。

1) ポリフェノールの一種であるホップフラボノールに花粉症症状を軽減する効果(サッポロビール 2006年)。

2) ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)の働きを抑えるという研究結果が発表されている。ホップのポリフェノールの濃度を上げると、毒素の働きが明らかに抑えられるという。 (千葉大病とアサヒビールの共同研究 2005年)
このほか、虫歯の原因菌の働きを抑制するとの報告もあるようだ。

3) 2型糖尿病を発症するモデル動物(マウス)では、
 ・血糖値の上昇が抑制される
 ・2型糖尿病に特徴的に見られる血中の中性脂肪、遊離脂肪酸の増加が抑制される とある。(日本医科大学とキリンの研究 2002年)
(ビールの爽快な苦味の主要成分はイソフムロン類、イソα酸とも呼ばれる)

ビールを飲むと、胃炎や胃潰瘍の予防につながるのだろうか。
残念ながら、ホップのポリフェノールが含まれている部分はホップの先端にあり、一部の飲料に少しは使われるものの、通常は捨てられている部分だという。
再現されたぺーリーのビールには「ホップの先端」はないかナ。

そこで、丸ごとハーブとして利用する効果は次のようになる。
ヨーロッパの民間療法ですね。
ホップに熱湯を注いで浸出させたものを飲用すると、
・不眠症に効果。
・消化促進作用、食欲増進作用、強壮作用に効果。

飲む以外にも、いろいろ。
・雌株のきゅう果を乾燥させたものを枕に詰めると、鼻から脳神経に働きかけて、安眠に効果。
・湿布として用いると、静脈瘤に効果。
・洗浄剤としての効能もあり、発疹や傷、吹き出物や慢性の潰瘍などに使う。
・チンキにして飲用すると不安症や神経過敏症などに有効。
・ホップには鎮静作用が認められますので、うつ病の方はNG。
だそうです。

◆ ホップは、現在、山形・岩手・秋田及び北海道などで本格栽培されている、 アサ科に属するツル性の多年生植物。
アサ科といえば大麻ですが ... ホップでは品質が悪いらしい。
ビール向けの国内栽培は、安価な輸入品に押されて、1980(昭和55)年代に生産量のピークを記録した後は 暫減傾向になっている。


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