東南アジアの元気はコレ

鶏スープの滋養

中華料理のバイブルと称される清代に書かれた食物誌「隋園食単(ずいえんしょくたん)」に「鶏の功は最も大きい・・・」と記載されたように、鶏肉は古来より単なる食材ではなく万病に効く伝承薬として取り扱われてきました。
最高級のスープ「上湯(シャンタン)」は丸鶏を沸騰させない温度で炊き出す贅沢な方法で作られますが、このスープにはアンセリンとカルノシンと呼ぶ鶏ジペプチドが豊富に含まれています。

年間1億6000万本も?、 なぜ、東南アジアで「チキンエッセンス」がリポビタン○○のように飲まれているのか? 
その理由はこの隋園食単なのかもしれませんね。
華僑として東南アジアに移住した人達が多く暮らしています。
18世紀のヨーロッパでも、イギリス王室で用いられた鶏スープは、あのペストでも活躍したとか。

化学抽出や合成をしない「丸ごと調理されたチキン」には、自然のバランスが活きているのでしょう。 製薬メーカーの滋養・強壮ドリンクを飲むとその場では効いたように感じますが、「滋養が付いた」感は無いですね。経験的に、結局は数年で果てるような気がします。短期決戦に使いましょう。

■ 鶏スープのアンセリンとカルノシン
1)抗酸化、抗疲労作用:生活習慣病や老化を予防
   激しい運動や酸素消費の高い脳や筋肉の組織を保護します。
2)必須微量金属の運搬作用
   キレート作用でミネラルの吸収をよくします。

■チキンを濃縮したエッセンスのおもな効用:
基礎代謝 血糖値 血圧 肝機能 免疫力 貧血

さらに詳しいページ :
良質のタンパク質だけが摂れるチキンエッセンス

参考:
クレアチニン、タンパク質の燃えカス
メタボリックシンドロームとお酢



内蔵脂肪が減る食べ方(3/3)

上手に使う6つのこと。:内蔵脂肪を減らす食べ方

前回は「体で覚える4つのこと」を書きました。

今回は、頭で食べる、ということ。

●ひとくち30回
●ビタミンB2(脂質や炭水化物の代謝の補酵素)
●脂肪は悪者ではない(過度な制限は、老化する)
●食物繊維
●和定食(半世紀前のスタイルです)
●基本は栄養バランスと運動(運動しないと無理です)

それぞれを見れば、よく言われていることです。
3回に渡り書いたことも、目新しいことではありません。

実験や調査で調べたことを簡単に発信できる今日、新しい視点で「なぜか?」を説明してくれることが、多くなりました。
「ひとくち30回」では、
・よく噛むとヒスタミンが分泌され、
 交感神経を活発化、内蔵脂肪は分解されやすくなる。
・レプチンが満腹中枢を刺激、食欲を抑制。
・スローペースになり、血糖値の急上昇を抑制。
などの解説?が出てきます。
アマとプロが入り乱れ、ホントのことを探すのは大変ですが、
つじつまは合っている ..... 。 今も解明されつづける「からだの不思議」です。

内臓脂肪は、年齢を重ねるだけで増えてしまうものですね。
加齢とともに、基礎代謝が落ち、カロリーのIN/OUTのバランスが崩れ、 余ったエネルギー源は、皮下脂肪よりも、内臓脂肪として蓄積されやすいものです。

健康であれば、余ったエネルギー源が自然に捨てられることはありません。
消費しないかぎり、無くなることはないのです。
エネルギー消費でもっとも大きいのが基礎代謝ですが、一日の適正カロリーのおよそ70%が基礎代謝に使われます。必要以上のカロリーを摂らないことは大原則ですが、基礎代謝が落ちていると、「なぜ?痩せない?」になります。

「食べもの」と「食べ方」、これに見合う「運動」。
● 充分な栄養を摂り、
● カロリーを抑え、
● 6,000歩以上のウォーキング
ですね。

さらに詳しいページ :
知っておきたい6つのこと。

参考:
クレアチニン、タンパク質の燃えカス
良質のタンパク質だけが摂れるチキンエッセンス



内蔵脂肪が減る食べ方(2/3)

体で覚える4つのこと。:内蔵脂肪を減らす食べ方
前回は「すぐに始める4つのこと」を書きました。

今回は、体に慣れさせないとできない、こと。

●1日の必要エネルギー量を知る
●「腹8分目」
●過剰な糖質(炭水化物)は体脂肪に変身
●塩分の摂りすぎ

これができれば、肥っているはずがありません。
至極当然なこと。

盲点は、「塩分の摂りすぎ」でしょうか。
血圧で気になる「塩分」ですが、
塩分、甘み、うま味、この4つから脳は快感を得ます。
美味しいものは、この何れかの味。さらに油が加われば桃源郷です。

● 特に「甘み」の糖質(炭水化物)は、
脳のエネルギー源として、もっとも欲しがっているものです。

● さらに、早食いをすると、「腹8分目」では脳が満足できません。

● 洋食や外食が多くなると、タンパク質も多く食べるようになります。
お肉などは、塩やバターの油でさらに美味しくなりますね。
油抜きでつくる「目玉焼き」、不味いです。

塩分控え目に慣れると、
「甘い」ものも、あまり欲しくなくなります。
素材の味が分かるようになり、調味料に頼ることも少なくなります。

塩分は、料理なども含めて1日あたり10gが推奨、HOWでは6g。
インスタントラーメンの塩分は7g前後ありますから、
1食でHOWを越えています。
控えなさいと言われても、困ってしまう。

塩に替わる調味料を使う?
次回は、「上手に使う6つのこと。」

さらに詳しいページ :
体で覚える4つのこと。

参考: ■ クレアチニン、タンパク質の燃えカス
良質のタンパク質だけが摂れるチキンエッセンス



内蔵脂肪が減る食べ方(1/3)

内臓脂肪はどこに付く
内臓脂肪は、内臓を覆っている大網(だいもう)と呼ばれる膜につきます。
腸には腸そのものがズレないよう安定させるために腸間膜(ちょうかんまく)という膜があり、この膜全体にも内臓脂肪が付いてしまいます。
腹膜直下や腎臓の周囲にも内臓脂肪が付きます。

それでは、内蔵脂肪が減る食べ方です。

止めようと思えばできる:次の4つを止めましょう

「早食い」を止める
満腹中枢が働き始めるのは、食べ始めてからおよそ15分後。
つまり、食べ始めの15分間は、満腹感は起こりにくい。
これはレプチン、別名「飢餓ホルモン」の働き。
満腹を感じ始めてから続けられた食事中、レプチンはさらに増えます。
時間をかけてゆっくり食べると、このような働きで過食は抑えられます。


「ながら食い」を止める
食べること以外に気をとられていると、満腹感を感じにくくなり、
必要以上に食べてしまうことになるので注意が必要です。

そもそも、食べ続けるかどうかは「脳」が判断。
胃壁の膨らみ具合、見えている色や形、香り、舌ざわり、
これらが脳の快感となり、適当な頃合いからレプチンが働きはじめます。脳を食事に集中させましょう。


「21時以降の夕食や夜食」を止める
寝る前に食べる夜食は、もっとも肥やすいもの。 食べたもののほとんどは脂肪として蓄積されます。 【脂肪組織に多く含まれている「BMAL1」と呼ばれるタンパク質が、脂肪を蓄積する指示を出している】【BMAL1は、昼夜の生活リズムを刻む体内時計を調整するも】【BMAL1は、午後3時ごろは微量で、午後10時〜午前2時に最も多くなり、その差は約20倍になる】とのこと。(日本大学薬学部の榛葉繁紀講師)
従来、「夜食は太る」と言われてきた原因が科学的に証明された研究です。

BMAL1は午後3時に最も少なくなり、深夜に増加することから、「ダイエットに3時のおやつはOK!しかし夜食は厳禁!?」と言えますが、体内時計が狂っている場合は当てはまらない、当然です。


「清涼飲料水」を止める
清涼飲料水は大量の砂糖を含有する飲物です。
清涼飲料水とは、乳製品類とアルコール飲料以外の、つまり、
炭酸飲料・果実飲料・野菜飲料・コーヒー飲料・茶系飲料・ミネラルウォーター・スポーツドリンク・乳性飲料(乳固形分3パーセント未満のもの)・機能性飲料。
清涼飲料水とは、これらの総称です。

甘みは、冷たくなると感じにくくなるため、
清涼飲料水の糖分は多くなりがち。
「今、何が必要か」を考えましょう。

漫然と手にするボトルは香りがよい「砂糖水」かもしれません。

ミネラルを補給することを考えるのであれば、
輸入のミネラルウォーターや海洋深層水は、ミネラルの宝庫です。
機能性飲料のアミノ酸や、pHを調整しながら水分補給をするものもあります。含まれる糖分をチェックして、糖分の摂りすぎに注意しましょう。

このページも :

血中インスリンと病態糖尿病の併合症
脂肪・糖分・コレステロールがゼロのチキンエッセンス



白砂糖と黒砂糖

白砂糖と黒砂糖、正確には、上白糖と黒糖が正しいのかも。
どちらが体に良いか? と聞かれれば「黒砂糖」と答えますね。
黒砂糖は、黒糖のことか?
良心的にはソーなんですがね〜。
沖縄県黒砂糖協同組合も苦労が絶えないようで。

上白糖は、ブドウ糖と果糖からなるショ糖(蔗糖)といわれる二糖類。
およそ半分は果糖なので、GI値も低くなり、
ブドウ糖が基準の場合は、だいたい60〜70くらいだそうです。
バナナが60をちょっと切るくらいだったように記憶している私には、
この60〜70は以外です。
砂糖(上白糖)が60台で、バナナは50台?
条件で大きく違うことが多いGI値なので、細かいところで「怒る」ことはないのですが、
感覚的になんだかナぁ〜。

あるブログで、
... 黒砂糖だと99ですが、黒糖だと20だとのことで、... 黒糖がイイナ
とある。
99も20も、変だと思いませんか?
このブログ、砂糖の再定義や何やらで、延々と続いている。

黒糖はたぶん、含蜜糖の「さとうきび」原料のものを指していると思われます。 だとすれば、色素成分フェニルグルコシドを含んでいる
フェニルグルコシドは、腸管でブドウ糖の吸収を遅らせる働きがあるといわれています。 「阻害する」と説明するものもありますが、
結局は吸収されますので、「遅らせる」です。 それにしても、20という数字は凄い。因みにこれは果糖のGI値ではないのか?
なんか、ちがってない?

黒糖に、どこまで期待しているのでしょうね。
..... カルシウム、リン、鉄、ビタミン類とも、黒砂糖が一番多く .....
確かにそうでしょう。
しかし、お茶碗一杯分、一回では食べられません。私には。
黒糖でビタミンやミネラル補給の一助にしようなんて、
考えていませんよね?

たとえ、100杯食べても一日分の必要量には、どの栄養素も届かない。 こんなこと書く私はオトナじゃないかも。

こんなコト、書くハズではなかったのですが、
強烈なBlogをクリックいてしまった。
..... 荒れた一日でした。

このページも :

血中インスリンと病態糖尿病の併合症
インスリン問題は、甘くない生活になる



捨てましょう!

たとえば合成着色料や保存料、これらをデトックッスする方法は?
肝臓の負担軽減、第2の免疫器官である腸を整える目的で、チェックしました。
1)デトックス効果のある食物をたべる
2)クリニックでデットクス
3)炭を食べる

デットックス効果は短期間ではその効果が分かりにくいものです。 生涯、長期に渡り、安全に実行できる自分なりの方法を持ちましょう。

デトックス効果のある食物は、日常に取り入れたいもの。
添加物が多くなった昨今、食品でできることに限界をかんじますが、これは基本ですね。

*たまねぎ *にんにく *にら *らっきょう *シラントロ *しょうが
*海草 *アスパラガス *レタス *キャベツ *ケール *ブロッコリー *豚肉 *卵
など、硫化アリルやデトックス医療でも使われるメチオニン、シスチンを含む食品に効果があります。また、根菜や野菜に多い食物繊維、特に水溶性食物繊維は日常のデトックスとして最適、さらに、適度な運動が腸の蠕動運動を活発にします。

クリニックでデットクス、コレはちょっと大げさですが確実にできます。
ただし、クリニックは選びましょうね。
このご時世では費用対効果でNGかも。
デトックス医療での主なキレート剤としては、アルファリポ酸・L-カルニチン・L-メチオニン・L-シスチン・MSM( メチルスルフォニルメタン)などのアミノ酸です。
これらのアミノ酸は、鉛・水銀・ヒ素・カドミウムといった有害物質と結びつく性質をもつもので、デトックス医療では、注射や点滴でこれらのアミノ酸を入れ、そして排出。改めて必要なビタミン・ミネラルの補給をおこないます。

炭をたべる
解毒治療に使われる医療用の炭がありますが、利用には医師の処方が必要です。
個人で利用できるものに、
・ミラクルゲド ・リムーブデラックス
・スーパーヘルスカーボン、ヘルスカーボン、ヘルシーカーボンTM
などの健康食品があります。
ヘルスカーボン系は、薬用炭をコンニャクの成分であるオリゴマンナンや、海藻成分のアルギン酸カルシウム塩で包み込んでいるので便秘を伴わないとされます。
薬用炭では便秘を伴うため、下剤といっしょに服用しなければなりませんが、 ヘルスカーボンはこの必要がないといわれ、 吸着する分子量を大幅に拡大したものです。

たとえば、ヘルスカーボンを使ったダイオキシン除去は、
 ・食材を洗う水や料理を煮るときに一緒に使う
 ・ヘルスカーボンを食事中か食事前後に食べる
といった利用のしかたです。

ヘルスカーボン21なる食品もあり、ダイエット目的で販売されています。
中身はほとんど同じもの。
ヘルスカーボンの特徴の1つ、小腸で消化吸収を最大25%カットすることを、 ダイエット向けとしたものです。
ここでの商品説明に、デトックスのことは書かれていません。

参考:食品中の有害物質
・環境ホルモン(ダイオキシン、ビスフェノールA 等)
・ポストバーベスト(農薬、防腐剤、防虫剤 等)
・合成ホルモン(成長ホルモン、女性ホルモン剤 等)
・食品添加物(発色剤、合成保存料、品質改良剤、合成着色料 等)
・病原菌がつくる毒素類(ブドウ球菌産生毒素、レンサ球菌溶血毒素、O-157菌のベロ毒素、コレラ菌毒素、赤痢菌毒素 等)

このページも参考に :
炭を食べる
菊花や菊、鍋の春菊もよいです
男性ホルモンが抑制されている


PCOSにあるインスリン抵抗性

多嚢胞性卵巣症候群(polycystic ovary syndrome)、
略してPCOSまたはPCOと呼ばれます。
卵胞が卵巣の中にたくさんでき、ある程度の大きさにはなるのですが、排卵がおこりにくくなる病気。

原因には諸説あり、ハッキリしない
PCOSの原因には諸説あり、未だにはっきりとは解明はされていません。しかし現在のところは内分泌異常、卵巣の形態的変化、副腎の問題、遺伝子説、あるいは糖代謝の異常などが考えられています。
・内分泌の不調和
・adrenarche(アドレナーキ)説
・多嚢胞性卵巣症候群の予備軍
・遺伝的要因説
・多嚢胞性卵巣と肥満
・インスリン抵抗性

最近の研究で、グリコラン(メトフォルミン)という
これまで糖尿病の患者に使われてきた薬が、PCOSなどの排卵に問題がある女性に効果があるのがわかり、使用されるようになりました。

グリコラン(メトフォルミン)は、インスリン抵抗性が高血糖の原因と考えられるインスリン非依存型糖尿病の治療薬です。

ドクターの指示に従って治療するのはもちろんの事、
自分の身体と環境を今一度、見直しましょう。
 ・甘いものを多く摂っていないか
 ・ストレスをきちんと解消しているか
 ・睡眠はきちんと取っているか
なんだか、メタボ脱出の生活と同じですね。
特に、これらのことは自律神経を乱すものですが、
気づきにくい精神的なストレスがインスリンの働きをも悪くしています。

インスリン抵抗性を改善する食べ物は?
インスリン抵抗性とは、血中のインスリン濃度に見合ったインスリン作用が組織細胞で得られない状態をいい、細胞にインスリン抵抗性があると血糖値が上昇する。ちなみに、メタボリック症候群のことをインスリン抵抗性症候群とも言う。

日本人の場合、インスリン抵抗性があるときは、インスリン分泌も衰えているといわれますが、分泌をサポートする前に、インスリン抵抗性に効果が期待できる食物を意識して食べましょう。
 ● あしたば(特に脂肪細胞に働く)
 ● シモン芋やカイアポ芋
 ● バナバ茶やゴーヤー
【参考にしてください】 血糖値を下げる、栄養成分、食べもの

[ PR ] ゴーヤーのチャランチンは植物インスリンといわれています。また、コロソリン酸は細胞でのインスリンの働きに効果。
新鮮なゴーヤーが無い季節には、100%ゴーヤーだけのサプリメントも考える。
 ● 血糖値を安定したい
 ● 血圧を安定したい
 ● 便秘しやすい
 ● 体脂肪を燃焼したい
 ● お酒をよく飲む
 ● 食生活が不規則
糖素減の説明ページ

このページも参考に :
血糖値を下げる、栄養成分、食べもの
2つのゴーヤーチャンプル
カイアポイモ


ケトン体 ... カラダが酸性化

炭水化物を制限し、脂肪燃焼モードでできるものにケトン体があります。
弱アルカリの身体が酸性化、炭水化物ダイエットや糖尿病では注意、 強い倦怠感や昏睡となり生命に深刻な状態とこともあります。

ケトン体(アセトン体)とは:
● アセトン、アセト酢酸、β-ヒドロキシ酪酸のことをまとめてケトン体といいます。
● ケトン体は脂肪の分解により肝臓で作られる窒素酸化物、肝臓から血液中に出されます。
● ケトン体はエネルギー源として、あるいは脂肪の合成に、心筋、骨格筋、腎臓などさまざまな臓器で再利用されます。
● 肝臓では、エネルギー源や脂肪の合成にケトン体を再利用できません。
● ケト原性アミノ酸のリシンとロイシンは、脂肪酸やケトン体に変えることができます。
( ↑ アスリートが持久力アップに使うタンパク質)

なんだか良さそうなプロフィールですが .....
体内にケトン体が増加する状態をケトーシス(ケトン症)といいます。

ケトーシスは、インスリンの欠乏や炭水化物不足などが原因で脂肪組織から脂肪酸が作られ、その約半分が肝臓でケトン体になることにより起こります。特に、
 ・アセト酢酸
 ・β-ヒドロキシ酪酸
は比較的強い酸であるため、
これらによるケトーシス(ケトン症)をケトアシドーシスとも呼ばれています。ケトン体の蓄積により体液のpHが酸性に傾きます。

ダイエットでのケトアシドーシス:
1ヶ月に1kg以上体重を落とすようなダイエットを実行すると、頭痛やめまいがしたり喉が渇いたり、気分が悪くなったりする場合があります。
これは体内に「ケトン体」と呼ばれる物質がとどまり、体液を酸性に傾けるために起こる現象です。特に急激なダイエットの際には、ケトン体が体内に溜まりやすいため、注意が必要となります。
ケトン体を体外に追い出す方法は水分を十分に摂ること。
といっても、
1日あたり約1.5〜2リットルの水分です。これは、普通に必要とされている基本的な水分量ですが、お茶やコーヒーからではなく、真水です。

糖尿病性ケトアシドーシス:
1型糖尿病患者に多く、血液中のケトン値が高くなり血液が酸性に傾く状態をいう。意識障害やクスマウル大呼吸と呼ばれる呼吸が特徴です。

自分でできるケトン体測定:
ケトン体を測定する尿試験紙が市販されています。
くれぐれも「尿糖」を計る試験紙と間違わないように。また、タンパク尿なども同時に計測するものもあります。よく確認して購入しましょう。

糖尿病患者では健康管理の指標:
糖尿病患者の場合、尿中・血中のケトン体の量は管理状態の指標となります。 尿中と血中のケトン体を検査することにより、糖尿病性ケトーシスの状態をより詳しく知ることが可能です。
(糖尿病では病院で正確に調べてもらいましょう)
・尿ケトン体が陰性ならば糖尿病の管理は良好
・尿ケトン体が陽性ならば管理状態は不良

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ウコンとは違い、ゴーヤーのチャランチンが血糖値に積極的に働いています。
糖素減の説明ページ

このページも参考に :
糖尿病を加速する糖毒性
2つのゴーヤーチャンプル
糖尿病性腎症


メタボと膵臓

膵臓は消化管に付属する分泌器官で、肝臓の次に大きい臓器。
重量が約70g、長さが約15cmあります。
炭水化物、脂質、及びタンパク質の消化に欠かせない
 ・膵液を1日におよそ1,200ml分泌し、
更に血中には炭水化物の代謝のためのホルモン
 ・インスリンを放出します。

膵液:
● 十二指腸に消化物があると合成・分泌がはじまります。
● 糖質や蛋白質・脂肪などを消化する酵素です。
● 消化酵素は膵臓の外分泌腺でつくられ、膵管という管を通って十二指腸へ分泌されます。
 ・炭水化物には、アミラーゼ
 ・タンパク質には、トリプシン・キモトリプシン・エラスターゼ
 ・脂肪には、リパーゼ
などが、おもな消化酵素です。

炭水化物の代謝のためのホルモン
炭水化物の代謝のためのホルモンをランゲルハンス島の細胞で合成・分泌、一度、肝臓を通ってから全身にいきわたります。
 ・膵A細胞(膵α細胞)からグルカゴン
 ・膵B細胞(膵β細胞)からインスリン
 ・膵D細胞(膵δ細胞)からソマトスタチン
 ・膵F細胞(PP細胞)から膵ポリペプチド
   ( ↑ 食物の吸収を穏やかにするといわれるもの)

ランゲルハンス島のβ細胞(膵α細胞)
日本人は遺伝的にランゲルハンス島β細胞が弱い体質となっている人が多いといわれています。このため、欧米の白人ではインスリンの分泌障害が最初に始まり、次に抵抗性が表れるといわれていますが、日本人はこの2つが同時に現れることが多いそうです。

ランゲルハンス島のα細胞(膵α細胞)
低血糖時にグルカゴンを合成・分泌するところ。グルカゴンにより糖新生が始まります。また、膵臓のα細胞にインスリンが入ると直接グルカゴンの産生が抑制されます。

ランゲルハンス島のδ細胞(膵δ細胞)
ソマトスタチンは、膵臓・脳の視床下部・消化管などから分泌されています。
・成長ホルモン分泌に対し強い抑制作用を示し、
  各種刺激に対する成長ホルモン分泌を抑制します。
・甲状腺刺激ホルモン、インスリン、グルカゴン、胃酸分泌、
  消化管運動、膵外分泌に対しても抑制的に作用します。
この作用により食欲が抑制されると言われます。
ソマトスタチンの分泌は十二指腸や小腸から分泌されるコレシストキニン(cholecystokinin)や、たんぱく質のアルギニン,ロイシンによって促進されるといわれます。

ランゲルハンス島のPP細胞
膵ポリペプチドは、食後に小腸から分泌されるホルモンで、脳に満腹感を伝える働きがあり、食物の吸収を穏やかにするといわれています。

※ この他、膵島腫瘍で産生されることがあるガストリン、血管作用性腸ポリペプチドがあります。 ガストリンは、胃の粘膜細胞から分泌されるホルモンで、胃腺壁細胞による塩化水素の分泌を刺激して胃酸を増やす働きをします。

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ウコンとは違い、ゴーヤーは血糖値に積極的に働いています。
糖素減の説明ページ

このページも参考に :
血糖値を下げる、栄養成分・食べ物
血糖値とは
インスリン問題は、甘くない生活になる

満腹と空腹、レプチンの働き

人間の脳の中心に視床下部といわれる部分があります。ここには食欲を感知して全く異なった指令を出す「摂食中枢」と「満腹中枢」があります。

満腹中枢:
脳の視床下部と呼ばれる部分には満腹中枢というものがあります。
その名の通り、満腹になったことを知らせてくれる中枢です。 満腹中枢は、
糖分が吸収されて血糖値(血液中のブドウ糖の量)が上がったり、
脂肪やタンパク質の刺激十二指腸からホルモンが出てきたり、
食べ物により胃の壁がふくれたり、
などのさまざまな情報を受け取り満腹したといういう情報を大脳に送ります。
この満腹中枢は食べ始めてからすぐに働くわけではありません。 だいたい、食事を始めてから20〜30分後に「おなかいっぱい」という情報を大脳に送ります。

摂食中枢:
「摂食中枢」は、血液中の物質の濃度を感じとり、ブドウ糖が不足してきたり、脂肪が燃焼されると“食事をしなさい”と命令します。

脂肪細胞から分泌されるレプチン:
夢の痩せ薬(?)とされているレプチン。
レプチン(Leptin)というペプチドホルモンが脂肪細胞から分泌され、満腹中枢に作用して摂食をコントロールしていると考えられています。

レプチンは、糖脂質代謝に影響を与えています。
レプチンは視床下部に存在するレプチン受容体に結合して
 ・食欲抑制と脂肪分解を促す
 ・褐色細胞においてはエネルギー代謝の亢進を促す
このような働きがある一方で、増えすぎると逆効果になといわれています。

早食いしない:
血糖値の上昇は食事を始めてから20分ほどかかります。
消化・吸収にかかる時間ですね。このため、
一般に「満腹中枢」が刺激されるのは、食事を始めてから15〜20分ほど後になります。
つまりその間は食欲のブレーキがかからない状態になるのです。例えば、早食いでたくさん食べてしまった場合、満腹感が得られないために体が必要としている以上のエネルギーを摂取してしまうのです。

亜鉛でコントロール?
インスリンの構成成分である亜鉛ですが、食欲を左右するレプチンの分泌に亜鉛との関わりがあるとする、サプリメントの説明ページがあります。
これによると、
ダイエット後は体脂肪率が低下、このためレプチンの分泌も少なくなり、食欲が増進。 このとき、レプチンの分泌を活発にするために亜鉛の摂取が効果的だとか。

ん〜? 
「インスリンの働きが悪いと食欲が増す」ということになる ... 。
(たしかに、間食が多かったナ!)

このページも参考に :
血糖値を下げる、栄養成分・食べ物
血糖値とは
インスリン問題は、甘くない生活になる

腎臓は健康か? クレアチニン

クレアチニンは腎臓に障害があると血中に増える老廃物。
腎機能を知る指標となります。
検査項目は CRN、単位は mg/dl 。

腎臓のはたらき:
腎臓は肋骨のすぐ下に背骨の両側に一つずつあるそら豆のようなかたちをした握りこぶし大の臓器です。腎臓は
・1分間に約1リットルもの血液をろ過
・体内の老廃物がたまって中毒しないように尿として体外に排泄
・身体に必要な水分や塩分を調節、保持
このような働きをしている重要な臓器です。

クレアチニン(CRN):
クレアチニンは、血液中に存在する老廃物の一種で、タンパク質クレアチンの燃えカスです。 本来は尿中に排出されるのですが、腎機能が低下していると、尿中に排出できずに血中の量が増加します。
また、クレアチニンは筋肉運動での老廃物ですので、その量は筋肉量に比例した量となります。つまり、男女によって差がある。また、筋肉量の少ない小児や高齢者では、成人に比べ低値となる。

クレアチニンが高値になると、腎不全、うっ血性心不全、脱水症、尿路閉鎖性疾患などが疑われ、低値では筋ジストロフィー、尿崩症などの可能性がでてきます。
クレアチニンは腎臓以外の影響をほとんど受けませんが、尿窒素は腎臓以外にも影響されるため、尿窒素とクレアチニンの比率を見ることが重要です。

基準値は、
成人男性 0.66 - 1.13 mg/dl
成人女性 0.48 - 0.85 mg/dl
※ 血清クレアチニン値は筋肉の量により決まるので、男女によって差がある。また、筋肉量の少ない小児や高齢者では、成人に比べ低値となる。

[ PR ] 腎障害には、糖尿病性腎炎といわれる合併症があり、血糖値を上げない生活習慣が大切、血液サラサラで毛細血管を守ることです。
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 ● お酒をよく飲む
 ● 食生活が不規則
ウコンとは違い、ゴーヤーは血糖値に積極的に働いています。
糖素減の説明ページ

このページも参考に :
糖尿病性腎炎
血糖値とは
ゴーヤーパウダーのパン

血糖とメタボ

血糖とメタボリックシンドロームの関係、
メタボは、軽い高血糖となっている段階です。
「軽い」高血糖とは何でしょう? 
糖尿病からみると、糖尿病とまでは診断できない
「糖尿病予備軍」の段階ということ。

これに気づかず年数が経過すると、遺伝体質にも関係しますが、
糖尿病に固定されるように進展する人、
糖尿病ではなく動脈硬化やこれに伴う心血管疾患に向かう人、
このような2つの方向のいずれかに進むことになります。

高血糖とは、
具体的には毛細血管が「詰まりやすくなっている」、
「酸素や栄養が届きにくくなり始めている」ことです。
「血液ドロドロ」という表現は、よく耳にしますね。
しだいに、毛細血管が詰まることになりますが、
自覚症状は、ありません。

血糖値を計るということは、
 ・肥満しやすい生活かどうか、
 ・この生活を続けて大丈夫か、
こんな不安に答えを出してくれます。
いわば、健康であるための指標の1つです。

血糖とは:
一般に血糖とは、血液中のブドウ糖のことを指しています。
ブドウ糖は全身の細胞が必要とするエネルギー源になるもので、
炭水化物を食べた場合には、腸でブドウ糖として吸収され、
血液に乗せ、すぐに全身に運ばれます。

血液中にこのように食事から吸収されたブドウ糖の他にも、
空腹時には、グリコーゲン・脂肪・タンパク質からつくられる
ブドウ糖も存在しています。

肥満:
血糖を使い切れなくて、余ってしまうことがあります。
例えば、食事量と運動量のバランスが悪い状態。
余った血糖は、排出されることはありません。
体脂肪として蓄積されます。

肥満の始まりは、血糖を見れば分かります。
基準値から外れた血糖値は、
必ず蓄積されるブドウ糖の量を示しています。

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 ● 血糖値を安定したい
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ウコンとは違い、ゴーヤーは血糖値に積極的に働いています。
糖素減の説明ページ

このページも参考に :
血糖値
血糖値とは
2つのゴーヤーチャンプル

ゴーヤー南蛮、宮崎風

ゴーヤー(ニガウリ)料理で、苦くなるハズがないレシピ。
ゴーヤーから苦みを取る「下ごしらえ」の方法があるのですが、
このゴーヤー南蛮では、このうち3つの方法を同時に使います。
さらに、お酢も使うため、多少の失敗も隠されてしまう、さすがは南国宮崎料理です。

ところで、苦くないゴーヤーに、何の働きがあるかって?
ビタミンC,B1,B2と葉酸、カリウム、カルシウム、共役リノレン酸、食物繊維などが豊富。 苦みの元のチャランチンとモモデルシンは期待できないので、
血糖値を下げるには、ちょっとゴメンナサイ料理です。

苦みを抜くには、次のような下ごしらえの方法があります。
 1 水にさらす
 2 塩もみする
 3 油をよく吸収させる
 4 下ゆでする
 5 味付けのしっかりした料理にする
 6 薄き切りをする
1〜4はゴーヤーから苦みを抜く方法。
5や6は、苦みが抜けるわけではなく、「隠す」調理です。

ゴーヤー南蛮、宮崎風のレシピ
材料
 ゴーヤー    1本
 パプリカ 黄色 1/6個
 ミニトマト   4個
 小麦粉     20g
 酢       大さじ2
 だし汁・濃口しょうゆ・砂糖 各大さじ1
 揚げ油     適量

調理手順
(1)
 ゴーヤーは種とわたを取って2〜3mmの薄切りにし、水にさらす。
(2)
 ペーパータオルで水けをよくとり、小麦粉をつけて170度の油で5分ほど揚げる。
(3)
 酢・だし汁・砂糖・濃口しょうゆを混ぜたものに、(2)とパプリカ(うす切り)を入れて混ぜる。
(4)
 (3)を器に盛り、ミニトマトを飾る。

いかがですか。
水にさらし、油で揚げ、濃いめの味付けです。
使う油を変えたりタレに使うもので、かなり変化します。
写真が無いとイメージできない? 
ん〜。ゴーヤーのテンプラに、天つゆが ..... とも受け取れますね。
ミニトマトのあしらいがないと、そうかも!

料理は創造ですよ。気ままにつくりましょう。
元はマジな宮崎県の郷土料理です。

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しかも、カプセルに封入されているため、苦みを感じません。
化学物質を一切使わない血糖値コントロールに嬉しい食品です。
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アンセリンとカルノシン

カルノシン・アンセリンは脊椎動物の骨格筋や脳中に多く含まれるヒスチジン含有ジペプチドと言われるタンパク質です。ヒトの筋肉内にはカルノシンが、脳内にはアンセリンが多く含まれていて、
●持久力向上(疲労回復) ●美肌効果 ●老化防止や白内障の予防 ●糖尿病予防 ●ガン予防 などへの有効成分とされ、次のような働きが知られています。
● 基礎代謝の亢進
● 血糖値および血圧の正常化
● 肝機能の向上
● 免疫力増強
● 母乳分泌促進
● 貧血防止

アンセリンの生理作用についてはいまだ不明な点も多い中、近年の報告では、カルノシンをはじめとする他のヒスチジン含有ジペプチドとともに、種々のフリーラジカルに対する優れた中和作用を持つことが報告されています。
またアンセリンの前駆物質であるカルノシンが、神経伝達物質として働いている可能性も示唆され、アルツハイマー型認知症への有効性も期待されています。

アンセリンについて:
アンセリンはガチョウの筋中から最初に発見されたもので、ウサギの筋肉中に多量に含まれています。ウサギ以外ではカツオやマグロ、サケなどの大型回遊魚、それにチキンに多く含まれています。
ニハトリでは目の網膜に、ヒトの体では脳などの神経伝達細胞に多く存在しています。

カルノシンについて:
カルノシンは肉のエキスの中から発見されたもので、牛や豚、それにチキンの中に多く含まれています。ヒトの体では骨格筋に多く存在しています。また、カルノシンはアンセリンを作る基になる成分で、2つを組にして考えられることが多いのですが、カルノシンの方が摂取量のおよそ65%と腸からの吸収に優れています。

アンセリンとカルノシンを豊富に含む食べ物は、鶏料理です。韓国料理なら「参鶏湯」でしょうか。中国での薬膳料理や、ヨーロッパでは「チキンスープ」、ニワトリを丸ごと調理する鶏料理はヨーロッパで天然のアスピリンとまで言われほど、重宝されてきました。

そろそろ季節もナベが恋しい昨今です。
アンセリンとカルノシンの働きを知ると、「鶏鍋」が一層美味しく感じられます。アンセリンとカルノシンは水溶性ですので、最後は、「雑炊」で鍋の中のスープもいただきましょう。

もともと、抗酸化剤としての働きが免疫細胞を元気にしています。 鶏鍋でカゼを撃退、冬を乗り切りましょう。

チキンエッセンスのページ

副腎が分泌するホルモン

副腎です。腎臓と紛らわしいのですが、
まったく異なる働きをしています。
副腎は多様なホルモンを合成・分泌している、分泌器官です。
一方の腎臓は、おもに尿をつくっている臓器です。

血糖コントロールが上手くいっていない糖尿病で、
腎臓での疾患は3大併合症の1つとなっていますが、
副腎の疾患も併合症として深刻なもの、発症すると完治は難しいといわれています。

血糖コントロールが上手くできないと、
副腎では、骨格筋・心筋などでの筋力低下や疲労感、ストレスや感染に弱くなり、勃起不全、PMSなどを含め、実に様々な障害をおこします。

副腎は、副腎皮質と副腎髄質に分けられ、 それぞれ、多種類のホルモンを合成・分泌しています。

  1. 副腎皮質からは、副腎皮質ホルモンを分泌。分泌は脳下垂体がコントロール
    • 糖質コルチコイド:糖質の貯蔵と利用を促進、欠乏はインスリン抵抗性が悪化する
    • 鉱質コルチコイド:体のphバランスを調整している
    • 性ホルモン:アンドロゲン(女性では副腎のみで合成されている)
  2. 副腎髄質は、カテコールアミンを分泌(交換神経の刺激で分必される)
    ※ 体のストレス反応などを調節するホルモンです。血中にでるのはアドレナリンがほとんど。
    • エピネフリン(アドレナリン)
    • ノルエピネフリン(ノルアドレナリン)
    • ドーパミン など

副腎の労り方

  • ステロイドホルモン剤を中止しない限り副腎機能は回復しない。自分でつくろうとしなくなる。(医師との相談なしに突然中止することも危険です)
  • 去勢や不妊手術をすると、性ホルモンの行き場がなくなり、副腎に腫瘍ができやすくなる
  • ストレスで消耗するビタミンCが副腎には大量に存在している、Cを積極的に摂取する
  • 血行をよくすると弱った機能が活性化されやすく、自律神経機能もよくなってくる
  • 砂糖(ショ糖)を控える。砂糖は腎臓がつくるステロイドホルモンを消費する(アレルギー抑制に効果)

糖尿病の合併症糖尿病性腎症
■ 糖質コルチコイド : 副腎は多様なホルモンを分泌

GLUTを使って血糖値を下げる

GLUT:グルットと読みます。
グルコーストランスポーターあるいは糖輸送体ともいいます。GLUTは1番から7番までの分子構造が報告されていて、細胞内へのグルコース取り込みを仲介しています。

血糖値はインスリンの働きで下がるのですが、
高血糖の場合はこの働きが低下しています。
しかし、運動をすると、
このような状態でもAMPキナーゼがGLUTに働き、
血糖値が下がります。
インスリン、AMPキナーゼ、GLUTの関係を知ると、
運動の大切さが納得できます。

GLUTはこんな働きをしています。

通常はインスリンの刺激で、グルコース取り込みを促進

  • 細胞の表面を覆う細胞膜には、1つの細胞に数十個から多いものでは20万個にもなるインスリン・レセプター(インスリン受容体)といわれるものがあります
  • 血液中にあるインスリンが、筋肉細胞や脂肪細胞のインスリン受容体に結合すると、細胞内にあったGLUTが細胞膜上へ移動し、細胞内へのグルコースの取り込みが促進されます
  • インスリンが受容体から離れると、GLUTは細胞膜上から細胞内膜へと戻されます

運動中はインスリンを必要としないGLUT

GLUTには7個の型が報告されています。 高血糖では、4番のGLUT-4の活性が低下し、筋肉(骨格筋、心筋)、脂肪組織で、インシュリンが十分な機能を果さなくなるのですが、

  • 健康な場合でも運動をしているときは、インスリンではなく、AMPキナーゼを活性化する
  • 血液中にあるインスリンが、筋肉細胞や脂肪細胞のインスリン受容体に結合すると、細胞内にあったGLUTが細胞膜上へ移動し、細胞内へのグルコースの取り込みが促進されます
  • GLUTが細胞内から細胞膜上に移動(Trans Location)してきます

メタボリックシンドローム、例えば糖尿病に、
運動が必要な理由がコレです。
インスリンに依存することなくブドウ糖を消費することができるのです。

血糖値高血糖に運動が良い理由

血糖とは、血液中のブドウ糖

一般に血糖とは血液中のブドウ糖のことを指しています。
ブドウ糖は全身の細胞に必要なエネルギー源になるもので、炭水化物を食べた場合には腸でブドウ糖として吸収され、血液に乗せ、すぐに全身に運ばれます。

食後の血液中には、このように炭水化物を消化・吸収したブドウ糖があり、空腹を感じているときは、グリコーゲン・脂肪・タンパク質からつくられるブドウ糖があります。

血液中にある血糖は細胞中に取り込まれ、細胞のエネルギー生産で消費されるので、インスリンとグルカゴンというホルモンが血液中の量(血糖)が一定になるようにコントロールしています。
しかし、特に糖尿病などの病気では、インスリンの働きが悪くなっているため、血液中の血糖が多くなっている状態(高血糖)が続きます。

血糖を検査することで、高値であれば高血糖や糖尿病が、低値ではホルモン異常や内臓疾患のことがわかります。また、糖尿病では、合併症の進展を抑えるために血糖値測定は欠かせないものとなっています。

血糖の基準値

  • 空腹時血糖   … 70〜109mg/dl
  • 食後2時間血糖 … 140mg/dl未満

血糖値異常で疑われる疾患

  • 高値の場合 ... 糖尿病、クッシング症候群、甲状腺機能亢進症、膵炎、肝炎、肝硬変、末端肥大症、褐色細胞腫など
  • 低値の場合 ... インスリンノーマ(膵島線種)、糖原病、肝臓がん、ガラクトース血症など

■ このページも参考に :血糖値血糖とは


グルカゴンは抗インスリン

インシュリンと共に血糖値を一定に保つ作用をするホルモンで、膵臓ランゲルハンス島のA細胞(α細胞)で生合成・分泌されます。
グルカゴンは血糖を上げる働きがあることから、抗インシュリン、インシュリンBとも言われ、低血糖が刺激となり肝細胞に作用してグリコーゲンの分解を促進する。

グルカゴンの分泌

低血糖になると分泌が促進され、高血糖では抑制されています。
  • 分泌を抑制するもの:高血糖、遊離脂肪酸、ソマトスタチン、セクレチン
  • 分泌を促進するもの:低血糖、アルギニンなどのアミノ酸

グルカゴンの基準値は40-180pg/mLですが数値が300pg/mLを超えるとグルカゴン産生腫瘍や糖尿病性ケトアシドーシス、熱傷などに罹りやすくなります。
★ 既にインスリンを分泌していない1型糖尿病患者では、低血糖という刺激があっても、グルカゴンが分泌されなくなっている。このため、低血糖が悪化しやすく危険ということでもある。

グルカゴンの働き

  1. 次のような働きでブドウ糖がつくられ、血糖値を上げます。
    • 肝臓ではグリコーゲン分解を促進(グリコーゲンホスホリラーゼの活性化)
    • 骨格筋ではアミノ酸からの糖新生を促進
  2. 脂肪細胞で脂肪分解を促進、遊離脂肪酸が放出されます。
    • 脂肪組織では、脂肪酸とグリセロールへの分解が促進されることで遊離脂肪酸が放出され、これは肝臓でケトン体をつくる原料になります。ケトン体は全身に運ばれエネルギー源になることがあります。
  3. 膵B細胞のインシュリン分泌、膵D細胞のソマトスタチン分泌、下垂体前葉の成長ホルモン分泌を刺激します。

グルカゴンが減少する疾患

自発性低血糖症、糖尿病(不安定型)、慢性膵炎(重症型)、膵全摘 など

グルカゴンが上昇する疾患

クッシング症候群、グルカゴン産生腫瘍(膵A細胞腫)、胃切除後、肝硬変、急性心筋梗塞、急性膵炎、腎不全、糖尿病 (ケトーシスを伴うとき著しく高値となる)


血糖とは血糖値マメ辞典グルカゴン

インスリンとメタボの関係

インスリンは膵臓にあるランゲルハンス島(膵島)のβ細胞から分泌されるホルモンの一種。 インスリンは、ホルモンで唯一、血糖値を下げる働きをしています。

  • 食事をしてブドウ糖が吸収されはじめると(血糖値上昇)、瞬時にインスリンが分泌される
  • インスリンの働きで、血糖(ブドウ糖)が細胞内に取り込まれる
  • 結果、血液中のブドウ糖の濃度が下がる(血糖値低下)

健康な体では、血糖値が上昇するとインスリンが分泌され、
血糖値が一定の範囲になるように働いているのです。

インスリンは、ブドウ糖(炭水化物)だけでなく、
脂肪(脂質)やタンパク質の代謝などにも深く関わっています。
肥満、特に内臓肥満では、肥大した脂肪細胞からインスリンの働きを悪くするサイトカイン(局所ホルモン)が分泌されることで、更に、働きを悪くさせます。

メタボ予備軍や糖尿病予備軍といわれる段階であれば、
内臓肥満を解消することで、インスリンは元気を取り戻すことができますので、 ストレスを避け運動とカロリーコントロールで、適正体重を維持していくことが大切です。

インスリンのポイント

  • インスリンは、膵臓から血液中に分泌されているホルモン
  • 食事に関係なく分泌される基礎分泌と、食後に一過性に多量に分泌される追加分泌がある
  • インスリンの作用は、血糖を各細胞で利用させることであり、結果として血糖値を下げる

メタボリックシンドロームとは

メタボリックシンドロームとは、生活習慣病がたまたま一人の人に同時に起こるのではく、 過剰に溜まった内蔵脂肪が原因で幾つもの病気が起きてくる状態をいいます。 それぞれの病気は、すぐに治療が必要なほど悪い訳ではないことが多いのですが、それらが複数より集まるため、血管に非常な負担がかかているのです。
(日本生活習慣病予防協会より)

インスリンとメタボの関係

メタボリックシンドロームはベースに肥満があり、その合併症の1つが糖尿病です。 インスリンの働きが悪くなった糖尿病は、最終形ではなく、さらに様々な疾患の始まりとなります。

肥満からはじまるメタボリックシンドロームですが、
肥満の次に来るもの、それは各人の遺伝的器質や生活習慣などで、もっとも強く現れる疾患が変わっていきます。

血中インスリンと病態糖尿病の併合症
インスリン問題は、甘くない生活になる



インスリン拮抗ホルモン

インスリンが血糖値を下げる働きをすることから、 インスリン拮抗ホルモンとは、血糖値を上げるホルモンを指します。
血糖上昇ホルモンとも呼ばれます。

血糖値を上げるホルモンとして、低血糖時に分泌されるグルカゴンエピネフリン(アドレナリン)糖質コルチコイド成長ホルモンなどが知られています。

低血糖のとき放出されるホルモンです

これらのホルモンは、低血糖になると血糖の量に応じて一定の順序で働きはじめます。 ただし、血糖をコントロールする薬剤を服用しているときなどで、低血糖になり速効で血糖値を上げるには、ブドウ糖を摂取します。

  1. 血糖値が約80mg/dl 以下になると、インスリンの分泌が極端に低下します
  2. 70mg/dl 以下になると「空腹感」があり、あくび、悪心などの症状になります
  3. 約65〜70mg/dl で、グルカゴン、アドレナリンが大量に放出され始めます
  4. 約60-65mg/dl で、成長ホルモンが放出され始めます
  5. 60mg/dl 以下で、最後の血糖値を上げるホルモンコルチゾールの分泌が始まります
  6. 50mg/dl 以下は大脳のエネルギー代謝が維持できない、危険な状態です。無気力、倦怠感、計算力減退などとなり、 40を切ると、冷や汗、動悸、震えなどがあらわれます。
  • 糖尿病で普段高血糖状態にある場合は、上記の数値よりも高い血糖値でおこっています。
  • 交感神経系のホルモンといわれるアドレナリン・ノルアドレナリン・ドーパミンなどはカテコールアミンとも呼ばれる。低血糖時の症状はこれらによるもので、危険を示すサインです。
  • 無自覚低血糖:インスリン療法時に糖尿病性自律神経障害により警告症状が無い。

糖尿病性腎症高血糖となる疾患血糖値を上げるホルモン



血糖値を下げる食品・食べ物・栄養素は?

血糖値が上がったときとき、下げてくれるのは唯一、インスリンのみです。

インスリンやインスリンを合成・分泌している膵臓の働きに障害がでたらどうするか?
糖尿病は初期段階の自覚症状が無いため、発見されたときにはすでに、 なんらかの障害が発生していることが多く、こうなると現代の医療では恢復させることは困難です。 残りの人生を少ないインスリンで済ませられる食事にする、 さらに進行すると、注射でインスリンを補う、といことになります。

私たちのカラダには、インスリンが無くてもブドウ糖を消費させるしくみもありますが、この仕組みで年単位、長期に渡り暮らすことはできません。
これが2型糖尿病といわれる疾患です。

また、インスリンの合成・分泌ができない1型糖尿病や、2型糖尿病でも症状が深刻になると1型に近いものとなり、高血糖が引きおこす可能性がある様々な合併症との戦いが続きます。 糖尿病に関わらずメタボリックシンドローム予備軍のときから、インスリンを合成・分泌している膵臓を労る生活が大事です。適切なカロリー摂取となるように、過食を避け、運動をし、そしてインスリン様作用を持つ栄養素を取り入れたいものです。

食べ物には、インスリンの合成やインスリンの働きを助けると考えられるものがあります。 偏った食事や精製原料を使うことが多くなっている現代の食生活では、意識して食べることが必要になっていると思われます。 インスリン合成の原料、分泌を促すビタミン、 ブドウ糖の細胞吸収を促す栄養素、
..... など、探すと結構あります。

血糖値を下げる、栄養成分・食べ物



空腹時血糖値 ... メタボも注意

空腹時血糖値が126mg/dl 以上になると、糖尿病が疑われます。

空腹時血糖値とは、前夜21時以降の食事が無く、朝食前に測定する血液中のブドウ糖の値です。健康診断で前日の食事制限があるのはこのためです。 また、尿検査で尿糖といわれる指標がありますが、これで糖尿病の診断をすることはありません。糖尿病の診断には空腹時血糖値を計ります。

健康な体の空腹時血糖値は、110mg/dl未満(70〜109mg/dl)程度です。 109までは正常値となっているのですが、米国では100となっています。 日本人は白人に比べて、
糖尿病になりやすいと言われつつ、なぜ?
色々と都合があるようで、結局は「正常高値」なる区分になっています。

食後では、健康な人の場合、血糖値が140くらいまでは上昇しますが、 糖尿病では200以上となることがあります。

糖尿病の診断基準 | ブドウ糖とインスリン
メタボリックシンドロームと疾患関連情報



グルコース

ヒトの全身の細胞では、グルコース(ブドウ糖)からエネルギーを生産している。 グルコースはもっとも重要な栄養素ですが、10年、20年と長期に渡り過剰になると、様々な疾患を引き起こします。

  • 脳のエネルギー源はグルコースだけです。不足は脳の活力が低下するため、「空腹」を感じさせることで、グルコースを要求します。
  • 脂肪やタンパク質からもグルコースをつくることができますが、これは低血糖になったときの緊急措置です。飢えに苦しむようなときにおこります。
  • 炭水化物(糖質)を食べると、腸でグルコースとして吸収され、血液に乗って全身に運ばれます。速攻で吸収されるものは砂糖やハチミツ、甘い物です。
  • 血液中にあるグルコース(ブドウ糖)のことを血糖といいます。
  • 全身の細胞では、インスリンの働きで細胞内にブドウ糖が取り込まれ、細胞のエネルギー源として利用できるようになります。
  • インスリンの働きが悪いと細胞でブドウ糖が利用されないため、血液の血糖値が上昇していきます。
  • インスリン以外にも血糖値を上げたり、逆に下げたりする病態があります。

血糖値が上がる疾患

クッシング症候群、サイアザイド系降下症、悪性高血圧症、火傷、外傷、巨人症、狭心症、甲状腺機能亢進症、骨折、手術、情緒的ストレス、心筋梗塞、代謝性疾患、中枢神経系疾患、糖尿病、内分泌性疾患、妊娠、脳腫瘍クモ膜下出血、副腎髄質腫瘍、末端肥大症、膵疾患 など

血糖値が下がるがる疾患

アジソン病、インスリノーマ、胃癌、下垂体機能低下症、肝疾患、甲状腺機能低下症、高インスリン血症、小児特発性低血症、食事性・機能的反応性低血糖、腎性糖尿、繊維腫及び肉腫、中枢神経疾患、脳下垂体不全症、副腎皮質機能低下症 など

小学生でも糖尿病になる時代

上記のように、血糖値から様々な疾患が疑われることがあります。もっとも一般的なものが糖尿病ですが、健康診断で「血糖値が高い」となったら、生活習慣の見直しを始めるのが賢い選択です。
高血糖だけで、糖尿病と診断されることはありません。

ブドウ糖とインスリン | 糖尿病の判定基準