粘液はグルクロン酸から

粘液はグルクロン酸からつくられます。

グルクロン酸は、ブドウ糖によく似た単糖類の誘導体としてのウロン酸の一種で、複合多糖類(グルコースの酸化物)。
肝臓では有害物質の排出に働き、また、粘膜を保護する粘液(ムチン質)の材料となり、胃や腸壁の粘膜を強くし、潰瘍の予防や便通、疲労回復に働いています。 また、グルクロン酸はヒアルロン酸の原料にもなっています。

グルクロン酸はヒアルロン酸の材料

グルクロン酸とグルコサミンを主成分にして、ヒアルロン酸が主に肝臓で合成されます。ヒアルロン酸は、全身に存在していて、中でも、皮膚・関節・目の水晶体に多く、保湿や潤滑・緩衝・形状維持などに働いています。

ちなみに、納豆のねばねばの成分は、ポリグルタミン酸でアミノ酸の一種グルタミン酸が多数結合したもの。グルタミンにグルコースが結合したものが、グルコサミン。なので、納豆のネバネバ成分もヒアルロン酸の材料と同じです。

グルクロン酸の効果

  • 一般に胃、腸壁の潰瘍を予防、肝臓を強化、便通をよくし、解毒作用、疲労回復によいと言われています。
  • グルクロン酸は、肝臓でホルモンや薬物などと抱合体をつくり、水に溶けやすくし、尿より排泄しやすくする(肝臓の解毒)。
    しかし、飲食物など外因的なものによるこの様な作用は全く無く、 グルクロン酸が含まれている食品を摂取してもその効果は期待できません。
    肝臓を元気にし、肝臓でグルクロン酸をつくらなければならないということですね。
    ただし、グルクロン酸を摂取することで、
    疲労回復や二日酔い対策という効果は期待できるようです。

ムチン摂取でグルクロン酸を作りやすくする?
..... 肝臓を鍛えておく

ムチンが多い食品は、
山芋、里芋、オクラ、海草類、納豆、モロヘイヤなど。
ムチン質のネバネバ食品がよいといわれていますが、
食べたタンパク質の多くはアミノ酸にまで分解され、
適材適所に再合成されていきます。
このため、摂取したネバネバが体内のネバネバになるとは限りません。

しかし、摂取したムチンには、納豆のムチンのように、
胃を通過して腸まで届くことができる胃酸に負けない作用も持っています。 要は、ムチン質とそこに含まれる他の栄養素が大事ということかもしれません。

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