インクレチン関連薬に免疫力問題 ?

インクレチンは2つのペプチドホルモン GIP と GLP-1 の総称で、
ずれも消化管の内分泌細胞で合成され、
栄養素の摂取に伴って血中に放出されることで、
膵β細胞に働きかけ、インスリン分泌を促進する因子です。

現在、インクレチン関連薬として、次の2つがあります。
・注射薬のGLP-1受容体作動薬
・経口薬のDPP- 4 阻害薬

◆ GLP-1はグルカゴン様ペプチドといわれるもので、
米国では動物の唾液から精製されていて、
今のところ、副作用は報告されていないようです。

◆ 一方の「DPP- 4 阻害薬」ですが、
DPP- 4 はインクレチンを分解する性質のもので、これが働くと
インクレチンのシグナルが無くなり、
インスリン分泌や細胞でのブドウ糖の細胞取り込みが悪くなります。 このような「DPP- 4」の働きを止めさせるのが「DPP- 4 阻害薬」です。

「DPP- 4」はジペプチジルペプチダーゼ4と言うのですが、
「DPP- 4 阻害薬」がインクレチンの活性を継続させるという、 これまでのSU剤とは異なる機序でインスリン分泌を促進しています。

DPP- 4阻害剤は、海外では既に発売されていて、
日本でも、もう発売間近の状況です。

DPP-4 阻害剤のメリット
  • DPP-4阻害薬は経口投与可能な2型糖尿病治療薬
  • HbA1cを約1%程度低下させる
  • 体重に大きな影響がない
  • 経口投与ができる
DPP-4 阻害剤のディメリット
もともと体内にあるインクレチンの活性を高めるこの方法には、 ディメリットもあるようです。
それは、
..... インクレチンの活性を高めるだけでなく、種々に生体内に存在する生理活性ペプチドの分解にも関与するため、予想外の副作用が生じる可能性がある .....
..... たとえば、DPP-4はリンパ球の細胞膜上にも存在するため、DPP-4を抑制した際には免疫系への影響が生じる可能性がある .....
という指摘です。

「現状ではそうしたことは問題にならない」
というのが現時点での専門家の意見のようですが、
この言葉を「それは、次に考える問題だ」と解釈するのは、私だけだろうか。


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