カルノシン・アンセリンは脊椎動物の骨格筋や脳中に多く含まれるヒスチジン含有ジペプチドと言われるタンパク質です。ヒトの筋肉内にはカルノシンが、脳内にはアンセリンが多く含まれていて、
●持久力向上(疲労回復)
●美肌効果
●老化防止や白内障の予防
●糖尿病予防
●ガン予防
などへの有効成分とされ、次のような働きが知られています。
● 基礎代謝の亢進
● 血糖値および血圧の正常化
● 肝機能の向上
● 免疫力増強
● 母乳分泌促進
● 貧血防止
アンセリンの生理作用についてはいまだ不明な点も多い中、近年の報告では、カルノシンをはじめとする他のヒスチジン含有ジペプチドとともに、種々のフリーラジカルに対する優れた中和作用を持つことが報告されています。
またアンセリンの前駆物質であるカルノシンが、神経伝達物質として働いている可能性も示唆され、アルツハイマー型認知症への有効性も期待されています。
アンセリンについて:
アンセリンはガチョウの筋中から最初に発見されたもので、ウサギの筋肉中に多量に含まれています。ウサギ以外ではカツオやマグロ、サケなどの大型回遊魚、それにチキンに多く含まれています。
ニハトリでは目の網膜に、ヒトの体では脳などの神経伝達細胞に多く存在しています。
カルノシンについて:
カルノシンは肉のエキスの中から発見されたもので、牛や豚、それにチキンの中に多く含まれています。ヒトの体では骨格筋に多く存在しています。また、カルノシンはアンセリンを作る基になる成分で、2つを組にして考えられることが多いのですが、カルノシンの方が摂取量のおよそ65%と腸からの吸収に優れています。
アンセリンとカルノシンを豊富に含む食べ物は、鶏料理です。韓国料理なら「参鶏湯」でしょうか。中国での薬膳料理や、ヨーロッパでは「チキンスープ」、ニワトリを丸ごと調理する鶏料理はヨーロッパで天然のアスピリンとまで言われほど、重宝されてきました。
そろそろ季節もナベが恋しい昨今です。
アンセリンとカルノシンの働きを知ると、「鶏鍋」が一層美味しく感じられます。アンセリンとカルノシンは水溶性ですので、最後は、「雑炊」で鍋の中のスープもいただきましょう。
もともと、抗酸化剤としての働きが免疫細胞を元気にしています。 鶏鍋でカゼを撃退、冬を乗り切りましょう。
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