強靱な意志をが支える腎(副腎)

腎臓

強靱な意志は
腎臓副腎が支えています。

腎の萎縮は老衰に向かう
と言われます。
ホルモン分泌の副腎と全身を浄化する腎臓が疲れていては、元気旺盛は難しい。 漢方では、泌尿器の腎臓と内分泌器副腎を一緒に考えます。
ここでは内分泌器の副腎を取り上げます。

副腎は、腎臓の上部に乗っかるように位置している2つの内分泌器官です。 脳の下垂体からの指令で、生命の維持に直接関係する様々なホルモンが副腎皮質から、副腎髄質からはアドレナリンが分泌されます。

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副腎のトラブルには .....

最近多くなった副腎疲労症候群
副腎疲労症候群にはストレスや栄養欠損によって副腎が疲弊することが原因と考えられています。朝起きられない、うつ症状、倦怠感、塩辛いものが欲しくなる、性欲の減退、立ちくらみ、楽しくない、などが主な症状です。
治療は、生活や栄養の見直しで機能回復が望めます。(下記参照)

クッシング症候群(病)は知られた疾患ですね。糖質コルチコイドの過剰分泌によるもので、肥満やムーンフェイス、糖尿病症状、筋力低下、骨粗鬆症などの症状があり、女性に多いもの。この他、原発性アルデステロン症、急性副腎皮質不全、アジソン病などがあります。
治療はいずれも放射線療法やステロイドホルモン療法となるものです。

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副腎を守るには .....

● ステロイドホルモン剤を避ける
副腎皮質ホルモンはステロイドホルモンともいわれますが、極力、利用しないことです。 ステロイド剤を服用すると、本来の副腎からのステロイド分泌は停止します。そして、萎縮してゆきます。服用を中止するときは、医師の指示に従い自己判断で中止しないようにします。ショックを起こしたり、アレルギー症状が急激に悪化します。(副作用はページ下部参照)

● 副腎を冷やさない
<ストレスに敏感な副腎を冷やしているからストレスに弱い体質になっている>と言われるほど、副腎は冷えに弱いのです。夏場の冷房や薄着に注意しましょう。
夏でもカイロを使ったり、温浴と冷浴で働きを活性化させることも効果ありです。

● 副腎疲労症候群なら生活や睡眠リズム、食事の改善
副腎の機能回復には、ライフスタイルを見直し、正しい食事を食べること。糖質の過剰摂取を避け、アルコールも控えるべきです。またできるだけ早い時間帯から睡眠をとることも大切です。ビタミンCとB群、マグネシウム、タンパク質をしっかり摂りましょう。
つまり、新陳代謝で再生させるようにします。

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副腎が分泌するホルモン(一部)

髄質から分泌されるアドレナリン
アドレナリンは、チロシンからドーパミン、さらにノルアドレナリンを経て合成されますが、ここでのアドレナリンは副腎髄質ホルモンとして分泌されるものです。
アドレナリンにはもう1つあり、アドレナリンを神経伝達物質として使うアドレナリン作動性ニューロンで生成され、細胞間情報伝達物質として働くもです。
アドレナリンは主に心機能亢進作用、ノルアドレナリンは血圧上昇作用を強く発揮します。

皮質から分必される副腎皮質ホルモン
副腎皮質から分泌されるホルモンは30種以上あるといわれ、これを「副腎皮質ホルモン」と総称しています。
副腎皮質ホルモンは、炎症の制御・炭水化物の代謝・タンパク質の異化・血液の電解質のレベル・免疫反応などに深く関わり、ストレス、恒常性を乱すイベントなど、さまざまな影響によって分泌されます
副腎皮質ホルモンは以下の3種に大別されています。(一部を掲載しています)
  1. 糖質コルチコイド
    ◆ コルチゾール(コルチゾル)
    炭水化物、脂肪、およびタンパク代謝を制御、血糖量を上昇させる。 ストレスによっても分泌され、その量によっては、血圧や血糖レベルを高め免疫機能の低下不妊をもたらす。過剰なストレスにより多量に分泌された場合、記憶形成に関わる脳の海馬を萎縮させる。
     
  2. 鉱質コルチコイド
    ◆ アルドステロン
    血液におけるナトリウムとカリウムのバランスを制御する(体液のPh値を調整)。 このため電解質コルチコイドと呼ぶことがある。(主に腎臓でナトリウム貯留を促進させて電解質と水分を制御している)
     
  3. アンドロゲン(アンドロジェン・DHEA)
    性ホルモンのテストステロンやエストロゲンになるものです。(説明を省略)
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ステロイドホルモン剤の副作用

胸腺やリンパ節などの免疫組織を萎縮させ、リンパ球、好酸球も減少させます(好中球は増加)。免疫を全体的に抑制(抗アレルギー作用)するものだと考えましょう。
具体的には、
感染症の誘発や悪化、さらに、糖質、鉱質の代謝への影響として糖尿病の誘発、悪化、動脈硬化、骨粗しょう症があげられます。
軽度のものとして、異常脂肪沈着(ムーンフェイス、中心性肥満など)、高血圧、浮腫、不整脈、うっ血性心不全、緑内障、皮下出血、皮膚萎縮などがあります。
女性の場合、月経異常もみられます。
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