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ビタミンDレベルを増大させる最も有効な方法は皮膚の日光への曝露である
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◆ ビタミンDと癌
ビタミンDとがんの関係を示唆する研究は多く、ビタミンDが細胞分裂に関係する遺伝子の発現を制御することが分 かっている。日照時間の少ない地域では、多い地域に比べ血中ビタミンD値が低 く、乳がん、前立腺がん、大腸がんなどの発症率、死亡率が高いことが知られている。
◆ ビタミンDと乳ガン
研究開始前10年間に癌に罹患していない閉経後の女性1,179人を対象に、カルシウム(サプリメント)1日1,400~1,500mg摂取群、カルシウム+ビタミンD 1日1,100IU(国際単位)併用摂取群、プラセボ摂取群の3群。4年後、カルシウム+ビタミンD 併用群はプラセボ群に比べ癌の発症リスクが60%低く、カルシウム単独群では47%低かった。また、研究開始時に未診断の癌患者が含まれていたことを考慮 して初年のデータを削除し、3年間での結果をみると、併用群の罹患リスクはプラセボ群に比べ77%低くなり、カルシウム単独群では変化はなかった。試験期 間中に50人が皮膚以外の癌に罹患、乳癌が最も多く、肺癌や大腸癌もみられた。 (米Creightonクレイトン大学(ネブラスカ州))
◆ ビタミンDと乳ガン、大腸ガン
一定量のビタミンDの摂取により、乳がんの約半数と大腸(結腸直腸)がんの約3分の2が予防できる可能性。乳がんリスクを50%減少するビタミンDの血中レベルにするには、ビタミンDを毎日2,000IU(国際基準)摂り、天気の良い日には10-15分の日光浴が必要と研究者は述べている。◆ ビタミンD、オメガ-3脂肪酸と腎癌(がん)
サケやイワシなど脂肪分に富んだ魚に多く含まれ、心臓に良いとされるオメガ-3脂肪酸には、腎癌(がん)の予防効果もあることが、スウェーデンの研究で明 らかにされている。これは女性6万人を対象に15年間にわたって追跡したもの。過去の動物研究でも、オメガ-3脂肪酸とビタミンDを豊富に含む魚に癌予防効果を示すデータは得られていた。
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