糖尿病のエクササイズは眼底検査で決める

高齢者とは違い、若い糖尿病人のエクササイズは、
 ・血糖値を上げすぎない強度
 ・筋量を増やす、または長期に維持する
これを狙いたい。さらに、合併症が心配されるときは、
 ・血圧上昇への注意
を忘れてはいけない。

高負荷のウエイトトレーニングなどの激しいエクササイズでは急激に血糖値が上昇しますが、これに応じて血中のインスリンが増えることは期待できません。
また、血圧上昇が毛細血管でのダメージを増幅させます。

食事のとき、血糖値を急上昇させない食事方法が求められるのですが、
エクササイズでは、急激な動きをしない続けないこと。
糖尿病では、ブドウ糖取り込みのスピードが遅いので高血糖状態が続いてしまうことになります。

さらに、エクササイズ中の血圧は140以下を目安に上げないことです。 健康体での心拍数や血圧については目安がありますが、糖尿病への適応には問題があるかもしれません。「個々人で病態は違う」ことを前提に、毛細血管を直接見ることができる眼底写真で眼科医や専門医と相談しましょう。
※ 糖尿病で危惧されることの1つは血圧上昇による眼底出血です。

あくまでも、糖尿病は低強度の運動をすることが原則になっています。 しかし、ここは人生の折り返し点、
高齢者と同じ対処では辛いものを感じます。
※ 血糖値250以上・尿ケトン体陽性・尿蛋白陽性・増殖性網膜症では運動してはいけません。

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エクササイズ中では、
筋肉はインスリンを使わずにブドウ糖取り込みができる

糖尿病で肥満状態が解消されている場合は、
インスリンの働きで筋肉にブドウ糖を取り込ませることができます。

さらにエクササイズをすると、
これとは別に筋肉細胞でグルコース・トランスポーター 4 (GLUT 4)が活発になり、この働きでブドウ糖を取り込むことができます。
筋肉量を少しずつでも増やしていくことで、ブドウ糖の消費量を上げることができます。

ウォーキングなどの低強度な運動においてもGULT 4 は働いていて、糖尿病は改善されていきます。
しかしこの運動では、筋肉量の維持にはなりますがアップする効果はありません。ウォーキングなどの低強度な運動は、筋肉を使ってのカロリー消費がおもな目的になります。

アメを食べながらエクササイズする、
血圧上昇に注意する

筋肉をつけたい。しかし、強度の高い運動は、血糖値の上昇や血圧上昇の懸念もあり、禁止されていることが多いものです。

1型糖尿病ではエクササイズ中の血糖値管理を厳しくして傾向を把握しておき、低血糖への対応を考えておくことが必須です。エクササイズを始めた当初は血糖チェックで様子を見守ることが大切です。

心拍数(脈拍)の目安:
20才代 126−130(50%強度運動時、1分間の心拍数)
30才代 121−125
40才代 116−120
50才代 111−125
60才代 106−110
※ 運動は空腹時や食直後を避け、食後1−2時間に行う
※ 運動を始めた当初は、10分程度から始めること

老化というだけで筋肉は自然減少している

30代でも糖尿病を発症してしまう現代では、筋肉量を維持していく、落ちた筋肉を取り戻す努力が必要です。
糖尿病といっても、その段階や実際の病態は様々です。若い人の糖尿病は、エクササイズ可能な範囲を探ることが糖尿病脱出のショートカットです。
専門医と相談しながら筋肉量アップを考えましょう。


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