老人と薬

次のようなコメント、あなたならどのように受け止めますか? 介護をしているときも気になるものです。
<医師は薬の効果と副作用を考えて処方していますから、しっかりと説明を受けて、納得して指示通りに薬を飲むようにしましょう。> キーワードは「納得して」の部分。

納得できたのなら、指示通りに服用しなければいけませんが ..... 。 言われるがままに、「飲めば治る」の期待感だと、危ない。

ピルケース 高齢だからといって老人とはかぎりません。以下、老化が進んでいるという意味で「老人」をつかいます

年齢と共に病気の数や回数も多くなりやすいく、薬を服用する機会が増え、60〜70歳の方は1人で4〜5種類の薬を服用することは、珍しくないそうです。しかも、長期にわたり服用することになりやすい。
  • 老人の体を知っている医者を選ぶことです
  • 自分にある全ての不安点を提示することです
  • 他でもらった薬についても「どのような」ものなのか、聞いてみること
  • 薬をもらうとき、薬剤師にも聞いてみること
  • 納得いく説明が得られたのか、良く考えること
今の自分なら割合カンタンなことに思われますね。
しかし、老人はどうでしょう?
このようなことへの「興味」自体が薄れていることもアリです。

症状についての自分なりの意見ができると、医者からの指示内容が分かりやすくなりますね。コミュニケーションもよくなります。
「なぜ、このような症状になるのか」、自分なりの理解をもてるように若いときから知識を積み上げましょう。

これから先、起こりそうなことを知っておくことが、
「あなた任せ」の医療、薬剤から、脱出できる方法です。

そこで、処方される薬ですが、
  • 薬剤には必ず副作用があると考えましょう。
  • 痛みなどの不快感を取るだけの薬なのか、根治する薬か、聞きましょう。
  • 根治は可能か、「どうするのか」、聞きましょう。
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老人の体、薬から見た老化とはこのようなこと。

1)器官が機能低下している

分かりやすいのは、目と耳ですね。もちろん肝臓や腎臓、心臓、肺、すい臓なども衰えていきます。
誰にも現れるものに、視界が黄色くなる白内障や難聴があります。
..... 見づらい、読みづらい、聞き取りにくい。
積極性が薄れることもあり医師とのコミュニケーションが少なくなりがちで、医師側もそれなりの対応になってしまいます。

2)薬は肝臓で代謝されるもの、肝臓の機能低下

肝臓は、年齢と共にその容積も小さくなり、肝臓に流れる血液量も減少してきます。500種以上といわれる肝臓の機能が低下するため、薬の代謝が悪くなりその効果にも影響が現れます。
また、解毒作用も働きが悪くなることで、青年と同量の薬が投与されると、なかなか代謝されず、強く効きすぎたり副作用がでてくることがあります。

3)胃の機能低下、薬剤にとっては軽微なこと

老人は胃液の分泌が少なくなっていることが知られています。このことが薬の吸収にも影響しますが、実際面では、胃の機能低下は薬剤にはそれほどの影響ではないといわれています。
ただし、胃腸薬などでは胃液の分泌を抑えるものもありますので、これは注意です。

4)水分代謝が悪くタンパク質も減少している身体

加齢とともに皮膚の色艶は無くなっていきます。これには体内の水分量の減少が影響しているといわれ、替わりに脂肪が多くなっていきます。このため、油に溶けやすい薬は体に蓄積されやすくなります。
また、筋肉の衰えや内臓の収縮などでタンパク質の量が減少していきますので、タンパクとの相性が良い薬を青年と同量摂取すると、薬を取り込むタンパク質が少ないため、遊離する薬が増えます。
このようなことも、効果が強く現れたり、副作用が起こる原因になっています。

5)排泄に働く腎臓が弱っている

腎臓も年齢と共にその細胞数が少なくなり、腎臓に送られる血液量も減少してきます。薬はなかなか体外に出なくなるため、これも、効き目が強くなりすぎたり、長く続いたり、副作用が現れたりする原因になります。


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